おじいちゃんよりおばあちゃんのほうが背中曲がってる人が多いのはなぜ?

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スレッズにこんな投稿がありました。

おじいちゃんよりおばあちゃんのほうが
背中まがってるひと多いのはなぜ????
スレッズより

確かに、背中が曲がっているというとお婆さんのイメージがありますね。実際にはおじいさんでも背中が曲がっている人も大勢いるのですが、実際のところはどうなんでしょうか?

おじいさんとおばあさん、背中が曲がりやすいのはどっち?

ネットを調べてみると以下のような記事を見つけました。

当院では大勢の後弯症患者さんが受診されていて、男女比は9:1で女性に多い。

日刊ゲンダイより

女性の方が男性に比べ高齢期の猫背角度が急激に増加しています。

整骨院わかばHPより

他にも似たような記事をいくつも見かけたので、スレッズのスレ主さんの感覚は正しかったようです。

おばあちゃんは骨粗しょう症にかかりやすい

この疑問は、医学的にも説明がつくみたいです。

一般的に、男性よりも女性の方が骨粗しょう症にかかりやすいと言われています。これには複数の要因が関係しています。

エストロゲン

女性ホルモンであるエストロゲンは骨の健康維持に重要な役割を果たしています。骨の新陳代謝を助け、骨密度を保つ働きをするからです。

骨密度は、骨の強度を示す指標で、骨に含まれるミネラル(主にカルシウム)の量を計測するものです。骨密度が高いほど骨が丈夫です。

エストロゲンは骨密度の維持に大きくかかわっていますが、閉経後に分泌量が急激に減少するため、骨密度が低下しやすくなります。つまり、閉経をきっかけにエストロゲンが減少し、骨の健康維持機能が落ちてしまうため、骨粗しょう症にかかりやすくなってしまいます。

骨密度の性差

一般的に男性と比べて女性は若い頃から骨密度が低い傾向があり、この違いが年齢を重ねるにつれて骨粗しょう症のリスクを増大させます。さらに、高齢女性はエストロゲンの減少で骨の再吸収(骨が破壊される過程)が促進されやすい状態になっており、これが骨粗しょう症のリスクを高める要因の一つになっています。

栄養面での問題

栄養不足や生活習慣も関与しています。特にカルシウムやビタミンDの不足は骨の健康に直結するのですが、女性は男性に比べてダイエットなどでこれらの栄養素が不足しがちです。運動不足も骨密度の低下に寄与します。適度な運動は骨を強化するために必要ですが、運動不足はこれを妨げる要因となります。

以上の要因が重なり、女性は骨粗しょう症にかかりやすいと言えます。女性の骨粗しょう症リスクを理解するためには、ホルモンバランス、骨密度、栄養、運動習慣など多角的な視点が必要です。

おじいちゃん&おばあちゃんの骨粗しょう症対策

栄養の確保

骨粗しょう症を予防するためには、まず栄養の確保が重要です。カルシウムは骨の主要成分であり、その摂取が不可欠です。牛乳やヨーグルト、チーズなどの乳製品、魚、豆類、葉物野菜を積極的に食事に取り入れることが推奨されます。また、ビタミンDの摂取も重要で、これはカルシウムの吸収を助けます。鮭やマグロ、卵黄、きのこ類にビタミンDが豊富に含まれており、日光浴を通じて体内での生成を促進することも大切です。さらに、骨の形成と修復をサポートするために、肉や魚、豆類、乳製品などから適量のタンパク質を摂取することも必要です。

運動

適度な運動は骨密度を高めるために非常に重要です。特にウェイトトレーニングやウォーキング、ジョギング、階段昇降などの重量負荷運動は、骨に適度な負荷をかけることで骨密度の向上に役立ちます。さらに、ヨガや太極拳などのバランス運動は、転倒防止と骨折リスクの低減に効果的です。これらの運動を日常生活に取り入れることで、骨の健康を維持することができます。

ライフスタイルの見直し

健康的なライフスタイルも骨粗しょう症の予防に寄与します。まず、喫煙は骨密度を低下させる要因となるため、禁煙することが推奨されます。また、過度の飲酒も骨の健康に悪影響を与えるため、適度な飲酒を心がけることが大切です。さらに、過度なダイエットや体重の減少は骨密度を低下させる原因となるため、適正な体重を維持することが重要です。これらのライフスタイルの見直しは、長期的に骨の健康を支える基盤となります。

定期的な検診

最後に、定期的な検診を受けることが骨粗しょう症の予防にとって不可欠です。骨密度検査を定期的に受けることで、早期に骨密度の低下を発見し、適切な対策を講じることが可能になります。これにより、骨粗しょう症の進行を遅らせ、骨折などのリスクを最小限に抑えることができます。定期的な医療チェックは、骨の健康を維持するための重要な手段です。

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